遺伝的アルゴリズムの威力を思い知った。
繰り返し囚人ジレンマゲームの拡張(exit option)をさらに拡張した4×4のゲームで最強の反応戦略の組み合わせをみつけようと思った。
ここで反応戦略とは、(自分、相手)=(C,C)ならば C、みたいな今期の自分と相手の戦略に対する次期での戦略のこと。
その組み合わせとは、4×4=16の反応戦略の集合のこと。
さらに最強とは、ランダムに選ばれた1000の反応戦略(オポーネント)と総当たり戦をして合計利得が最も高いことを言う。
初手をいれて4^17(=17,179,869,184=170億)通りの反応戦略の組み合わせが考えられるため、しらみつぶしに最強を探すととんでもない時間がかかる。
3日間くらいアルゴリズムを考えて、良さげなアルゴリズムで20時間ほど計算させて、最強と思われるものを見出した。
その後で、ふと遺伝的アルゴリズムを思いだし、遺伝的アルゴリズムで解いてみたら、10分くらいの計算で上記と同じ答えを得た。
自分の頭で試行錯誤するのが好きなんだけど、先人の知恵を利用する癖をそろそろ身に付けようと思った。
2016年3月26日土曜日
2016年3月17日木曜日
数理社会学会
数理社会学会、無事報告を終えました。
すごく和やかでした。
聴衆は30人くらいで、色々とコメントをもらいました。
あとポスターセッションで、囚人ジレンマ関連の研究がいくつかあったので聞いてきました。
基本的に皆、研究が好きで研究してると思いますが、
特に研究が大好きな人の話はやはり楽しい。
なにより楽しそうに喋るからね。
下記URL先からきた院生のポスターが面白かった。
http://www.sic.shibaura-it.ac.jp/~muto/index.html
囚人ジレンマゲームにゲームそのものを拒否できる選択肢を加えてトーナメントする話。
仲介者研究に通じるものがあるなと思った。
仲介者を利用する=直接取引の軋轢を回避する、だからね。
すごく和やかでした。
聴衆は30人くらいで、色々とコメントをもらいました。
あとポスターセッションで、囚人ジレンマ関連の研究がいくつかあったので聞いてきました。
基本的に皆、研究が好きで研究してると思いますが、
特に研究が大好きな人の話はやはり楽しい。
なにより楽しそうに喋るからね。
下記URL先からきた院生のポスターが面白かった。
http://www.sic.shibaura-it.ac.jp/~muto/index.html
囚人ジレンマゲームにゲームそのものを拒否できる選択肢を加えてトーナメントする話。
仲介者研究に通じるものがあるなと思った。
仲介者を利用する=直接取引の軋轢を回避する、だからね。
2016年1月12日火曜日
【社会科学・DC2】日本学術振興会の特別研究員に採用されるために【経済学】
※以前に書いた記事の修正版です。
この記事は、学振に採用されたい大学院生へのアドバイス集です。
私の経験からのアドバイスであるとこを了承してください。
そして自己責任で参考にしてください。
まず私の一昨年度の申請結果を晒します。
結果:不採用A
資格:DC2
系別: 社会科学
分科と細目: 理論経済学
業績(査読有): なし
次に昨年度の申請結果を晒します。
結果:面接免除
資格:DC2
系別: 社会科学
分科と細目: 理論経済学
業績(査読有): 国内誌1(共著で筆頭)
この記事は、学振に採用されたい大学院生へのアドバイス集です。
私の経験からのアドバイスであるとこを了承してください。
そして自己責任で参考にしてください。
まず私の一昨年度の申請結果を晒します。
結果:不採用A
資格:DC2
系別: 社会科学
分科と細目: 理論経済学
業績(査読有): なし
出身大学: 筑波大学
受入先:筑波大学(DCなので研究室移動もない)
指導教員の知名度(出身): わからない(というか経済学者じゃない)
指導教員の知名度(受入): DCなので同じ先生
出願回数: 1
受入先:筑波大学(DCなので研究室移動もない)
指導教員の知名度(出身): わからない(というか経済学者じゃない)
指導教員の知名度(受入): DCなので同じ先生
出願回数: 1
次に昨年度の申請結果を晒します。
結果:面接免除
資格:DC2
系別: 社会科学
分科と細目: 理論経済学
業績(査読有): 国内誌1(共著で筆頭)
出身大学: 筑波大学
受入先:筑波大学(DCなので研究室移動もない)
指導教員の知名度(出身): わからない(というか経済学者じゃない)
指導教員の知名度(受入): DCなので同じ先生
受入先:筑波大学(DCなので研究室移動もない)
指導教員の知名度(出身): わからない(というか経済学者じゃない)
指導教員の知名度(受入): DCなので同じ先生
出願回数: 2
※ちなみにDC1は出願のタイミングで博士課程進学を考えてなかったため申請していません。
考察1.年齢は関係あるか?
結論から言って、おそらくそれほど関係ありません。
私は社会人経験があり、その前に浪人や休学もしたため、DC2に採用されたH27.4.1時点で29歳でした。それでも採用されています。
※この歳で年収240万弱は色々と思うところありますが(^_^;)
考察2.業績はどれくらい必要か?
結論から言って、分野によって違うので何とも言えません。
経済学(特に理論経済学)は業績が出にくい分野とよく言われます。
私の共同研究者の先生は、国内誌でも1本あれば相当に有利だ、と言っていました。
実際、国内誌1本の業績ができた二回目の申請で私は採用されています。
しかし査読有の業績がなかった一回目の申請でも不採用Aでした。
そのときのスコアが下記です。
研究計画 3.50
業績 2.17
資質 3.00
総合 3.33
総合評価は、かなり研究計画の評価に引っ張られるようです。
業績は確かな武器だが、研究計画のほうが重要、というのが妥当な考察に思えます。
またもしも、次の年に業績が増えたため採用された、のであれば、
博士課程1年生も2年生も同一の基準で業績を評価されている可能性が高いです。
考察3.指導教員の知名度は重要か?
結論から言って、重要かどうかはあやしいです。
指導教員が経済学者でない学生(私)が理論経済学の細目で採用されたからです。
もちろんこれでは木を見て森を見ずになってしまいますし、
2ちゃんねるのテンプレに「指導教員の知名度」という欄が確立されている以上、
長い歴史の中で高名な先生の弟子は有利だったのかもしれません。
よくわからない、というのが妥当な考察に思えます。
考察4.わかりやすい研究計画を書く
研究計画はわかりやすい日本語で書きましょう。
申請者の下位層は日本語でおkな人で占めるので、
わかりやすい日本語で書くだけで彼らを蹴落とせます。
アドバイス.なるべく専門用語を使わない
before
「個人合理的行動と社会合理的行動の乖離、いわゆる社会的ジレンマ状況での協調行動の進化が本研究のテーマである」
after
「漁業資源での乱獲など、個人が自己の便益を追求すると集団の便益を損なうことがある。そうした状況で集団の便益を維持するには、他者との協調が重要である。これが本研究のテーマである」
学振の申請書は事実上の文字数制限があるため、専門用語を駆使してコンパクトにまとめたくなります。しかし専門用語だらけの申請書はたとえて言うなら地雷原です。読み手の知らない専門用語があったら、読み手はそれ以降の内容についていけません。地雷を踏んで進軍できなくなるのと同じです。
アドバイス.一日2時間
研究計画の執筆は一日2時間程度がんばるのが良いと思います。
もちろん「2」という具体的な数字は私の場合ですが、
ここで何が言いたいのかというと、
「根気よくやるべきだが、がんばり過ぎないほうがよい」ということです。
※続きは後日追記します。
※私の申請書
※私の申請書
登録:
投稿 (Atom)