2013年11月19日火曜日

労働市場のマッチメイカー(4)

今日の労働市場には沢山のマッチメイカー(人材紹介会社、職業紹介会社)が存在する。

どうしてこうなった?

と私は思う。

あるマッチメイカーAについて考える。
Aを頼る求職者の数が多いほど、Aを頼る企業の便益は高くなる。
自社に適した人材に出会える確率が増すからである。
同様に、Aを頼る企業の数が多いほど、Aを頼る求職者の便益は高くなる。
自分に適した企業に出会える確率が増すからである。

このロジックで考えるなら、
独占的マッチメイカーが労働市場を統括するのが、社会全体の便益を最大化しそうである。

ではなぜマッチメイカーの群雄割拠が生じたのだろうか?

おそらくマッチメイカーとして市場に存在することのハードルが低いからだと思われる。
マッチメイカーのマッチング成功率は、マッチメイカーを頼らない場合の成功率より高ければよい。
それだけで、市場参加者にはマッチメイカーを頼るインセンティブが生まれる。

マッチメイカーは何も完璧でなくてもよいのである。

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