どうしてこうなった?
と私は思う。
あるマッチメイカーAについて考える。
Aを頼る求職者の数が多いほど、Aを頼る企業の便益は高くなる。
自社に適した人材に出会える確率が増すからである。
同様に、Aを頼る企業の数が多いほど、Aを頼る求職者の便益は高くなる。
自分に適した企業に出会える確率が増すからである。
このロジックで考えるなら、
独占的マッチメイカーが労働市場を統括するのが、社会全体の便益を最大化しそうである。
ではなぜマッチメイカーの群雄割拠が生じたのだろうか?
おそらくマッチメイカーとして市場に存在することのハードルが低いからだと思われる。
マッチメイカーのマッチング成功率は、マッチメイカーを頼らない場合の成功率より高ければよい。
それだけで、市場参加者にはマッチメイカーを頼るインセンティブが生まれる。
マッチメイカーは何も完璧でなくてもよいのである。
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