2013年11月21日木曜日

労働市場のマッチメイカー(5)

労働市場のマッチメイカーは、大きく二つに分けられる。
一つはハローワーク型、もう一つはヘッドハンター型である。

ハローワーク型のマッチメイカーは、自分を頼ってきた求職者と企業をマッチングさせる。

ヘッドハンター型のマッチメイカーは、自分を頼ってきた企業が欲している人材を、他の企業から引き抜く。

現実世界では、人材によって労働市場への参加率が異なる。
つまり求職者になりやすい人材となりにくい人材とがある。

例えば、ポスドクや助教は求職者になりやすい。
一方、教授や准教授は求職者になりにくい。
つまり学者は現在得ているアカデミックポストによって、アカデミックポスト市場への参加率が異なる。

人材によって労働市場への参加率が異なるとき、
ハローワーク型のマッチメイカーとヘッドハンター型のマッチメイカーは共存しうる。

相対的に労働市場に参加しやすい人材を求める企業はハローワークを頼る。
相対的に労働市場に参加しにくい人材を求める企業はヘッドハンターを頼る。

しかしこれはヘッドハンター型が一定額の手数料を企業からとると仮定した話である。
もしヘッドハンター型がレアな人材ほど手数料を高くとるようにした場合、また話は変わってくるかもしれない。



以上、覚え書き。



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